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くつつら（沓頬） [kutsutsura]
- 鄭瓜州（ていくはしう）の瓜田（くはでん）に怪（くはい）ありて、瓜（うり）を喰（くろ）ふ霊隠寺（れいいんじ）の僧（そう）これをきゝて符（ふ）をあたふ。是を瓜田にかくに、怪ながくいたらず。のち其符をひらき見るに、李下不正冠の五字ありと。かつてこの怪（くはい）にやと、夢（ゆめ）のうちにおもひぬ。 鳥山石燕『百器徒然袋』
- ２体セットの妖怪。
上が冠（かんむり）、下が沓（くつ）の付喪神。
冠の妖怪は、スモモの木からを李（すもも）盗み、沓の妖怪は、瓜畑から瓜を盗む。
諺「李下の冠、瓜田の履」の言葉遊びのようだ。