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かめひめ(亀姫) [kamehime]

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猪苗代城(亀ヶ城)に住んでいるとされる妖怪。
江戸時代の怪談集『老媼茶話』に名前が見られ、亀姫に挨拶のない猪苗代城の城代堀部主膳を呪い殺す話しになっている。
しかし、城代堀部主膳に姫への挨拶を促すのは使いらしい禿頭の子供で、姫自体は出てこない。
よって、亀姫の姿形は不明。

泉鏡花の『天守物語』では、先に紹介した長壁姫(おさかべひめ)の妹とされ、二十歳くらいの女性の姿であるらしい。
姫路城の姉(長壁姫)のもとへ遊びに行く際、男の生首を土産に持参する妖怪らしい描写がおもしろい。
眷属に朱の盤坊、舌長婆と云う妖怪も出てくる。
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「亀姫の侍女」

水木しげる大先生の『妖鬼化』での亀姫は、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』の大禿(おおかぶろ)がベースになっている。
私もそれに倣って当初禿頭の亀姫を描きましたが、亀姫を新しく描き下ろしたのでこのキャラは、城代堀部主膳に姫への挨拶を促す亀姫の使い『亀姫の侍女』としました。

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