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じょうげんむし(常元虫、浄元虫) [jougenmushi]

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浄元虫(じょうげんむし)、常元虫(つねもとむし)とも。
昔、南蛇井源太左衛門と云う浪人者あり。
この者、性格きわめて凶悪につき、野盗になりはて暴虐の限りを尽くす。
後に、改心し名を“常元(浄元)”とし僧籍に身をおくが、過去の多数の悪行を問われ、遂に罰せられることになる。 見せしめのため柿の木に吊るされ斬罪。
死体はその柿の木の下に埋められたそうな。
それ以来、夏になると柿の木の根元から、人を後手に縛ったように見える虫が大量に現れ人々を恐怖させた。
この虫を浄元虫(じょうげんむし)と云う。
蝶蛾のサナギのようである。
人の霊や念は、昔から虫や植物に宿ると申しますな。

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